科学のあれこれ

  

 

 サイエンス福岡クラブ 発行 くらしとサイエンスシリーズ 
               科 学 の 話・ア ラ カ ラ ル ト

  目 次











Ⅰ.2015年4月25日”自然ネルギ―セミナー”の質疑から(一部)

   同日は「クリーンで高効率な発電システム”燃料電池” 講師:石原達巳九州大学工学院教授)は盛況のうちに終わりましたが、その中の質問の一部を紹介です。回答は石原先生です。

 質問1-1現在自動車の燃料電池システムには白金が使用されていますが、今後燃料電池車が増加すると白金の供給量は大丈夫なのでしょうか?また白金は家庭用の燃料電池システムにも使用されているのでしょうか?
  回答
   今の燃料電池の自動車には白金が使われています。燃料電池の自動車で、世界中のすべての自動車を代替するとPt量が心  配になりますが、電気自動車や他の形態の移動媒体もあり、そこまでの普及が行われるかは疑問ですので、様子を見てとい  うことになると思います。一方で、Ptの代替やPt使用量の低減は進んでおり、実際に今回のMIRAIではかつてのFCVに比べ  るとPt量は 1/10程度になっております。家庭用の燃料電池もType S以外はPtが使われています。Type SはPtは全く使わ  れておりません。

 質問1-2. 白金に代わる材料はあるのでしょうか?
  回答 
   現在、検討が進んでいますが、有望な候補になりうるものとして窒素を置換した炭素などが挙げられています。ほかにも有機系触媒などの検討も行われております。

 質問1-自動車用と家庭用の燃料電池システムの違いを知りたいのですがお薦めのインターネットのサイトまたは分かり やすい書籍等がありましたら教えて下さい
  回答
     http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g90225a08j.pdf
     http://www.tokyo-gas.co.jp/pefc/development/development_04.html
   などがあります。本質的に自動車用と家庭用では電池自体は大きくは変わりません。周辺の構成や温熱の回収装置     などが違いますが、燃料電池という点では同じです。

 質問2将来の再生エネルギー源として燃料電池を考えるとき、燃料となる水素は実用的にどんな原料からどの様に製   造される見通しになるでしょうか?また、光触媒による水素製造の実用性どんなものでしょうか?
  回答
    水素はエネルギーキャリアですので、いろいろな1次エネルギーから、水を原料に作られるべきと思います。1   次エネルギーは、価格と種々の事情で変わるので、たぶん、いろいろなものが使われると思います。たぶん、当面   は太陽光または風力が有望ではないかと思います。
    光触媒は太陽光の水素への変換効率が高くなる可能性もあり、プロセスによってはコストも安くできる可能性は   あるのですが、現状ではまだ、効率が低く、その実用化は2050年ころになると言われています。ただ、理論効率   は高いので、夢のあるテーマと考えています。

 このほか、科学の話題について今後も追加して掲載の予定です・・・お待ちください